X68000シリーズ用FDD-DRIVE SWAPPER
お知らせ
日付 | 内容 |
2023/3/26 | X68000用FDS/FDS+のFDイジェクト対策品の自作について 申し訳ございませんが、BOOTHでの対策品の頒布がまだ間に合っておりません。しかしながら、対策品に必要な電子部品をご用意いただき、半田付けが可能な方であれば、ご自身で対策を行うことが可能です。下記に対策方法を記載いたしましたので、ご参考いただけますと幸いです。ただし、自己責任において行っていただく必要があります。 2022年8月までに販売した「X68000用のFDD-DRIVESWAPPER(FDS/FDS+)」に対するFDイジェクト対策品をご自身で製作される方へのご案内です。なお、以下の点を前提にお読みください。 ご自身での製作が難しい方は、これまで通りBOOTHでの頒布品をご購入頂けたらと思います。 –前提1– 本対策品は、内蔵FDDのイジェクト問題に対応しています。 –前提2– FDX68V1から起動する場合は、イジェクト問題の報告はありませんので、FDSでの対策は行っておりません(イジェクトの問題は発生しないはずです)。 –前提3– FDX68V2から起動する場合は、GIMONSさんのFDX68V2基板にてFDSのイジェクト問題に対処して頂いているため、FDSでの対策は行っておりません(イジェクトの問題は発生しないはずです)。 –前提4– X68000独自信号に対応した外付けFDDから起動する場合、イジェクト問題は残っている可能性があります(イジェクトの問題は発生すると思われます)。 【対策手順1】OPTION SELECT用ジャンパー基板の取り外し 対象となるFDS/FDS+に取り付けていたOPTION SELECTのジャンパー基板を取り外してください。ジャンパー基板の場所は、下の図で示されている赤丸の部分を参照してください。 (対象の OPTION SELECT用ジャンパー基板 ) ( OPTION SELECT用ジャンパー基板 の場所) 【対策手順2】OPTION SELECT信号のカット 下記①~②間、③~④間のパターンを、下図(左側のジャンパー基板)の線(緑枠の黄色線)に沿ってカッターなどでカットしてください。カットするのは、OPTION SELECT信号を内蔵FDDに伝達する部分です。後ほど、ここに抵抗を入れます。カットが正しくできているかを、テスターなどで確認しておくことをお勧めします。( テスターで、①~②間、③~④間 の抵抗値が未接続状態となっていればOKです) 【対策手順3】抵抗の取り付け 上記①~②間、③~④間に抵抗を取り付けます。機種によって必要な抵抗値が異なるため、以下の通りご確認ください。 1.「X68000タワー/PRO/X68030用ジャンパー基板」の場合、抵抗値は390Ωです。 2.「初代X68000用ジャンパー基板」の場合、抵抗値は160Ωまたは220Ωとなります。 どちらの抵抗値を使用すべきかは、実際に使用して確認する必要があります。 抵抗は表面実装タイプがすっきりとした仕上がりになります。 以下は、参考までに実際に使用した表面実装タイプの抵抗です。 390Ω 2012角形チップ抵抗器 RK73H 390Ω 0.25W ±1%【RK73H2ATTD3900F】 160Ω 2012角形チップ抵抗器 RK73H 160Ω 0.25W ±1%【RK73H2ATTD1600F】 200Ω 2012角形チップ抵抗器 RK73H 200Ω 0.25W ±1%【RK73H2ATTD2000F】 ※スルーホール型の抵抗でも取り付けは可能ですが、リード部分が他の箇所と接触しないように注意してください。 取り付け後のイメージ。 今回は、ジャンパー基板上のパターンカットだけで対応していますが、FDS本体でのパターンカットと抵抗値の取り付けを行う方法もあります。基板自体に手を入れることになるため、おすすめはしていません。 |
2022/09/07 | X68000関連のFDSのイジェクト問題について X68000用のFDD-DRIVE SWAPPER(FDS/FDS+)を使用の際に、以下のような現象が報告されています。 [報告されている現象] –現象①– 内蔵ドライブから悪魔城ドラキュラや、スターウォーズを起動すると、ドライブ0のイジェクトと同時にドライブ1もイジェクトされてしまう。 X68000の搭載メモリによっても変わりますが、まだ読み込みが必要なドライブもイジェクトしてしまうため、読み込みが止まってしまいます。もう一度ディスクを挿入することで、ディスクの読み込みが再開され、ゲームを行うことが出来ます。 –現象②– プログラムにより、二つあるFDDの片側だけを入れ替える際のイジェクト時に、両方イジェクトされてしまう。 Human68k上からイジェクトツールでドライブ0をイジェクトさせようとしても、一緒にドライブ1もイジェクトされてしまう。 [原因] OPTION SELECT信号がアサートされた時に、アナログスイッチICからの出力信号が大きいことが原因で、他のドライブもOPTION SELECT信号の影響を受けているとの報告があり、こちらでも、アナログスイッチICへのセレクト信号にも影響を受けていることを確認しており、同じ原因と考えています。 [対策] 対策方法は、海外サイトに記載されている方法と同じにしていますが、OPTION SELECTに使用するジャンパー基板を、下記の変更後の対策したジャンパー基板を取り付けることで動作の改善を行っています。 機種やロットにより個体差があるため、初代X68000については、2種類の対策品(160Ωタイプと220Ωタイプ)を用意しています。改善がみられる方をご使用頂ければと思います。 X68000/X68030 Compact用FDS+については、FDS+基板自体もジャンパー基板を装着できる形に変更しています。 [注記] 上記対策を行ったことで、以前よりも改善はしているものの、X68000本体のメンテナンス状態や個体差により、期待通りの動作にならない場合もありますのでご了承願います。 期待通りの動作にならない場合は、ミカエルまで動作環境や状況をご連絡頂ければ幸いです。 なお、初代X68000/X68000タワー/X68030/PROは、対策品のジャンパー基板を使用するだけで改善する可能性が高いため、対策品のジャンパー基板のみの頒布も行う予定です。 [2022/9/7以降の頒布に付属する文書] 各機種の簡易説明書の更新が終わるまでは、下記の文書を頒布セットと一緒に入れています。 オートイジェクト動作対策について.pdf |
2019/03/12 2022/09/07 | X68000 横置型(PROシリーズ)用 FDD-DRIVE SWAPPERをご購入の皆様へ ★2022/9/7追記 FDX68のコントローラーモードに対応した「X68000 横置型(PROシリーズ)用 FDD-DRIVE SWAPPER+」については、コントローラーモードでの動作が出来なくなりますので、ここに記載した対策は行わないでください。 ご購入頂いて有難うございます。 — FDSセットアップ時に、FDDから起動ができない現象の報告がありました — X68000 PROシリーズ用のFDS基板となりますが、説明書通りに接続しても内蔵FDD、拡張FDDともに認識されず、X68000が起動しない(白帯も出ない)現象の報告を頂いております。 問題なく動作するX68000 PROもあるということで、「個体差」と思われますが、現在動作している方も、動作していない方も、下記を一読頂き、該当する対処を行って頂けると幸いです。 今後、製作する分は、すべて下記と同様の対処を行います。 ※分からないこと等ありましたら、ご連絡頂ければ対応致します。 <上記現象が出て動作しない方> 誠に申し訳ないのですが、写真にあるようにFDS基板と内蔵FDDをケーブルの34番ピン(写真では一番左側)の1本を切断して下さい。 切断は、2か所に切り込みを入れて引きはがすと確実です。 (切り込みだけだと、接触することがあるので不十分です) <問題なく動作している方> 特に何も対策は必要ありませんが、 <上記現象が出て動作しない方>と同じように、34番ピンを切断することをお勧め致します。 この対策は、「FDS基板経由で拡張FDDへのアクセス時に、不要に内蔵FDDのアクセスLEDが赤点灯することがなくなる」という改善にもなるので。 <今後購入される方> 写真にあるケーブルの該当箇所に、切込みが有るか無いかで「対処済み」かどうかを判断できます。 (写真) <最後に> 原因究明や対策方法など、GIMONS(@kugimoto0715)さんにとても助けて頂きました。 貴重な時間を割いて頂き、本当にありがとうございました。 |
2019/02/09 | セット内容のフラットケーブルは、入手状況により変わりますので、ご理解頂いた上で検討お願い致します。スペックの違いはほとんどありませんが、見た目(色)に違いがあります。 |
動画
1. はじめに
FDD-DRIVE SWAPPER(以下FDSと呼ぶ)は、レトロPCの起動ドライブを、内蔵FDDと拡張FDDのどちらにするかを切替えることが出来るようにする基板です。
本基板の34pinコネクタに接続したFDX68やHxCなどのFDDエミュレータを使用してバックアップイメージから起動したり、内蔵FDDに挿入したフロッピーディスクから起動したりすることが出来ます。起動ドライブの切り替えは、本基板(FDS)のトグルスイッチで簡単に出来ます。
さらに機能をプラスしたFDD-DRIVE SWAPPER+(FDS+)も用意しています。
こちらは、FDSの機能に加えて、モード切り替えスイッチでコントローラーモードに切り替えると、FDX68と内蔵ドライブが直結した状態となり、FDX68の機能により、内蔵FDDに挿入したフロッピーティスクをバックアップしたり、リストアしたりすることが出来ます。
2,3年前、所有していたレトロPCと数本のゲームを楽しむ生活を送っていたのですが、5インチFDのメディアと、フロッピーディスクドライブ共に、いずれ使用できなくなるという危機感を持っていました。
そんな時、HxCの存在を知り、飛びつきましたが、X68000のオートイジェクト、メディア挿入には対応していないため、限定的な使用に留まっていました。
そして、X68000のオートイジェクト、メディア挿入に対応しているFDX68と出会って、所有PCでの動作を確認しているうちに、全てのレトロPCについて、内蔵FDDとFDDエミュレータの共存を考えるようになり、FDSの製作に至りました。
ツイッター上で、多くのヒントを頂いたり、皆様の反応や、助言を参考にさせて頂いたりと、いっぱい助けて頂き、とても感謝しております。ありがとうございました。
自己満足な基板ではありますが、皆様のレトロPCライフに少しでも貢献できればと思い、BOOTHにて頒布を行っています。
- 製造ロットによっては、使用している部品「34芯フラットケーブル」の材質や見た目に違いがあります。ご理解頂いた上で、ご購入の検討をお願い致します。
2. 特徴・用途
以下のような特徴があります。
- 起動ドライブを、内蔵FDDと拡張FDD(FDDエミュレータ等)で切替え可能
- PCケースを閉じた状態にできるため、見た目がスッキリ、場所も取らない
- 拡張FDDとの接続を、34pinFDDコネクタ化。(ケーブルの調達、製作が容易)
- HxCなどX68000独自のオートイジェクト、ディスク挿入に対応していないFDDエミュレータを使用する場合でも、内蔵FDDの機構を利用して、オートイジェクトとディスク挿入を間接的に扱うことが可能
- FDX68のコントローラーモードに対応。(FDS+のみ)
次のような用途で使用するのに便利です。 - 普段は内蔵FDDから起動して、たまに拡張FDD(エミュレータなど)からも起動したい。または、その逆
- 同時に4ドライブ使いたい
3. 頒布
BOOTHにて頒布しています。下記バナーよりBOOTHページに行けます。
4. お願い
本基板は、素人が、あくまで自己満足、個人の趣味として製作したものであるため、使用は自己責任でお願い致します。
また、動作確認が取れていない機種もたくさんあるため、適合機種かどうかを確認(「7確認が取れている機種」参照)してからの購入をお願いします。
5. 関連
私の知っている範囲では、接続する拡張FDDには、次のようなものがあります。
FDX68(GIMONSさん製作のFDDエミュレータ)
HxC(海外製FDDエミュレータ)
GOTEK(海外製FDDエミュレータ)
外付けFDDドライブ(いろいろなメーカーやタイプがあります)
6. 基板の種類(タイプ)
No. | PCB.No | 対応機種 | 頒布状況 |
1 | MC01-◻◻◻◻A | 試作版 | 頒布しません |
2 | MC01-◻◻◻◻B | X68000 初代 X68000 (CZ-600C) | 2021/08~ 頒布中 |
3 | MC01-◻◻◻◻C (X68000タワー型) | X68000 ACE(CZ-601C) X68000 ACE HD(CZ-611C) X68000 EXPERT(CZ-602C) X68000 EXPERT HD(CZ-612C) X68000 EXPERT II(CZ-603C) X68000 EXPERT II-HD(CZ-613C) X68000 SUPER-HD(CZ-623C) X68000 SUPER(CZ-604C) X68000 XVI(CZ-634C) X68000 XVI-HD(CZ-644C) | 2018/11~ 頒布中 |
4 | MC01-◻◻◻◻D (X68000横置型) | X68000 PRO(CZ-652C) X68000 PRO-HD(CZ-662C) X68000 PRO II(CZ-653C) X68000 PRO II-HD(CZ-663C) | 2018/11~ 頒布中 |
5 | MC01-◻◻◻◻E | X68030(CZ-500C) X68030-HD(CZ-510C) | 2018/11~ 頒布中 |
6 | MC01-◻◻◻◻F | X68000/X68030 Compact(FDX68コントローラーモード対応) X68000 Compact(CZ-674C) X68030 Compact(CZ-300C) X68030 Compact-HD(CZ-310C) | 2021/8~ 頒布中 |
7 | MC03-◻◻◻◻A | X1シリーズ X1G model30(CZ-822CB) X1F model20(CZ-812CE) X1turboⅡ(CZ-856CB) X1turboZ(CZ-880CB) X1turboZ(CZ-880CE) X1turboZⅢ(CZ-888C-BK) | 2019/05~ 頒布中 |
8 | MC03-◻◻◻◻B | X1シリーズ (FDX68コントローラーモード対応) X1F model20(CZ-812CE) X1turboⅡ(CZ-856CB) X1turboZ(CZ-880CB) X1turboZ(CZ-880CE) X1turboZⅢ(CZ-888C-BK) | 2019/05~ 頒布中 |
9 | MC04-0010A | PC-8800シリーズ(FDX68コントローラーモード対応)Ver1.0 PC-8801mkⅡSR PC-8801FH PC-8801FA PC-8801MA PC-8801MA2 PC-8801MC | 2019/07~ 頒布中 |
10 | MC01-◻◻◻◻G (X68000タワー型) | (FDX68コントローラーモード対応) X68000 ACE(CZ-601C) X68000 ACE HD(CZ-611C) X68000 EXPERT(CZ-602C) X68000 EXPERT HD(CZ-612C) X68000 EXPERT II(CZ-603C) X68000 EXPERT II-HD(CZ-613C) X68000 SUPER-HD(CZ-623C) X68000 SUPER(CZ-604C) X68000 XVI(CZ-634C) X68000 XVI-HD(CZ-644C) | 2019/10~ 頒布中 |
11 | MC01-◻◻◻◻H | (FDX68コントローラーモード対応) X68030(CZ-500C) X68030-HD(CZ-510C) | 2019/12~ 頒布中 |
12 | MC05-◻◻◻◻A | FM77AV20/40シリーズ用(FDX68コントローラーモード対応) FM77AV20 FM77AV40 FM77AV20EX FM77AV40EX FM77AV40SX | 2019/12~ 頒布中 |
13 | MC04-0020A | PC-8800シリーズ (FDX68コントローラーモード対応)Ver2.0 PC-8801mkⅡSR PC-8801FH PC-8801FA PC-8801MA PC-8801MA2 PC-8801MC | 2020/12~ 頒布中 |
14 | MC01-0010I | X68000 横置型(PROシリーズ)(FDX68コントローラーモード対応) X68000 PRO(CZ-652C) X68000 PRO-HD(CZ-662C) X68000 PRO II(CZ-653C) X68000 PRO II-HD(CZ-663C) | 2021/4~ 頒布中 |
— | |||
— | MC04-◻◻◻◻C | PC-88VAシリーズ | 頒布未定 |
— | MC04-◻◻◻◻D | PC-88VAシリーズ (FDX68コントローラーモード対応) | 2019/08 製作中 |
— | MC05-◻◻◻◻A | FM77AV40SX | 頒布未定 |
— | MC06-◻◻◻◻A | PC-98 | 頒布未定 |
— | MC07-◻◻◻◻A | MSX | 頒布未定 |
— | MC08-◻◻◻◻A | FM TOWNS | 頒布未定 |
7. 基板説明
頒布している基板に付属している「簡易説明書(Starter Guide)」をもって基板説明とします。
7.1. MC01-□□□□C(X68000タワー型)
X68000 ACE/ACE HD/EXPERT/EXPERT HD/EXPERT II/EXPERT II-HD/SUPER-HD/SUPER/XVI/XVI-HDを対象としたノーマルタイプの基板です。(初代やCompactは対象外)
起動ドライブを切り替えるために使用します。
FDS_X68000TowerType_Starter Guide_2.01
7.2. MC01-□□□□G(X68000タワー型)
ノーマルタイプ(MC01-□□□□C)に、FDX68のコントローラーモードへの対応を加えた基板です。
取り付け説明書は、ノーマルタイプと共用です。
FDS_X68000TowerType_Starter Guide_3.00
7.3. MC01-□□□□D(X68000横置型)
X68000 PRO/PRO-HD/PRO II/PRO II-HDを対象としたノーマルタイプの基板です。
FDS_X68000PROSeries_Starter Guide_1.05
7.4. MC01-□□□□E(X68030用)
X68030を対象としたノーマルタイプの基板です。
7.5. MC01-□□□□F(X68000Compact用)
X68000 Compactを対象としたFDX68のコントローラーモードに対応した基板です。
FDS_X68000Compact Starter Guide_1.01_ListOfContents
FDS_X68000Compact Starter Guide_1.01
7.6. MC01-◻◻◻◻B(初代X68000用)
初代X68000を対象としたFDX68のコントローラーモードに対応した基板ですが、コントローラーモードでのフロッピーディスクのダンプ・リストアは、2022/9/7時点でもうまくいきません。
エミュレーターモードでの使用については問題ありません。
FDS_FirstX68000-Starter-Guide_1.01_ListOfContents
FDS_FirstX68000-Starter-Guide_1.01.pdf
確認が取れている機種
初代X68000
X68000 ACE
X68000 SUPER
X68000 PRO/PRO HD
X68000 XVI/XVI-HD
X68030
X68000 Compact
以下の機種についても動作報告頂いています。
X68000 EXPERT II